【危険・閲覧注意】超衝撃・超刺激的ニュース

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8人連続殺害! 異常快楽に目覚めた戦後の連続殺人鬼・栗田源蔵

世にも奇妙な三角関係殺人事件
昭和22年。栗田は大正15年生まれであるから、当時20歳すぎくらいだった。彼がつきあっていた女性のひとりは、24歳のマサ子。以前はダンスホールでダンサーをしていたが、当時はヤミ米屋をしており、同じくヤミ米屋として働いていた栗田と知り合った。もうひとりは、17歳のキミ子。女スリ上がりで、やはりヤミ米屋だった。
 ここで「ヤミ米屋」とは何かを説明する必要があるだろう。戦後間もないこの時期、食糧管理法によって、米は配給されていた。だが、法律であるから守らなければならないとして、配給された米だけを食べていた山口良忠という判事が餓死するなど、それは生きていくのに十分な量ではなかった。生きていくためには、違法であっても配給米量以上の米、つまり「ヤミ米」が必要だったのだ。ヤミ米屋は儲かる商売だった。
 栗田は2人の女を操りながら、楽しむ気でいたため、二股を隠すことはしなかった。だから、マサ子とキミ子はお互いのことを知っていた。マサ子は、自分よりも7つも若いキミ子に対して嫉妬心を燃やしていた。
 そのことが煩わしくなった栗田は、熱海にマサ子を連れ出した。海の見える山の上で愛撫しながら、彼女のスカートを締めていたバンドで、首を絞めて殺したのだ。
 その翌日、熱海の海岸近くの松林で、栗田はキミ子と酒を呑んでいた。キミ子はマサ子の身を案じた。
「ね、マサ子はどこにいるの。ひょっとしたら、いないんじゃないの? この世にね」
「どういうわけだ?」
「あんた、殺したのと違うの」
「バカを言え」
 栗田は女の勘の鋭さに恐ろしくなった。この女は警察に知らせるかもしれない――。
 話題を変えていつもの親密な雰囲気を作り出した栗田は、キミ子を愛撫した。そして、持っていた大風呂敷で彼女の首を絞めたのだ。
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首を締める快感を求める無慈悲な連続殺人鬼
実は、栗田はそれまでも、女を殺していた。そして、これ以降も女ばかりを殺し続けたのだ。
 昭和20年、無職の栗田をヤミ米屋に誘ったのが、戦争未亡人で35歳の江美子だった。一緒に商売をしているうちに、2人はいい仲になった。「あの最中に女の首を締めると、すごくいい」子どもの頃に大人から聞いたそんな言葉を思い出し、セックスしながら江美子の首に細紐をかけて引き絞ったのだ。栗田は、頭がしびれて、何が何だか分からなくなる快感を覚えた。気がつくと、江美子は絶命していた。
 それ以後、三角関係での殺人も含めて、さしたる動機もなく、あっさりと女性を殺し続けた。
 昭和26年8月、栃木県で乳児を寝かしつけていた24歳の母親の首を締め、強姦した後、殺害。同年10月には、「おせんころがし殺人事件」と呼ばれる犯行を起こした。

戦慄のおせんころがし殺人事件
千葉県の勝浦にある駅の待合室で、29歳の主婦が困り果てていた。終電を逃し、子どもたちを連れ、隣町まで夜道を帰らなければならない。そこに、自転車に乗った栗田が通りがかり「一緒に行ってあげよう」と声をかけた。子どもを背負ったり、自転車の荷台に荷物を載せてくれる栗田を、親切な人だと主婦は思っただろう。
 灯りが乏しくなってくると、栗田は態度を変えた。「いい体してるねえ」「ダンナだけじゃ物足りないだろ」「俺とやらないか」などと迫ったのだ。「おせんころがし」と呼ばれる崖の辺りに来たところで、栗田は本性を剥き出しにした。自転車を押し倒し、5歳の男の子の頭を石で割り、その体を崖に突き落としたのだ。7歳の長女も突き落とされた。恐怖に震える主婦を栗田は陵辱し、首を締め、崖に突き落とした。3歳の次女にも手をかけて、やはり突き落としたのだ。
 翌年、千葉県の検見川町の民家で、栗田は主婦とその叔母を殺し、主婦を屍姦した。その現場に指紋が残されていたことから、栗田は遂に逮捕されたのだった。
 昭和27年8月13日、千葉地裁は千葉で起きた事件について、栗田に死刑判決を下した。
 昭和28年12月21日、宇都宮地裁は栃木で起きた事件について、死刑判決を下した。2つの裁判所から死刑判決を受けたのは、栗田が初めてである。1959年10月14日、栗田の死刑が執行された。おせんころがし事件は、その残酷すぎる犯行手口によって、いまなお語り継がれる事件となっている。
(文=深笛義也)

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