【危険・閲覧注意】超衝撃・超刺激的ニュース
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英NPO団体が制作した「サバイバルゲーム動画」が、訴える現実とは?
戦争の悲惨さを訴える手法として、映像は効果的です。
この動画もそのひとつ。
衝撃度大のバーチャル・リアリティに、あなたは何を思うでしょう?
動画はゲームのようにキャラクターを選択する場面から始まります。
まずは<兵士>、強さMAX、スピード70%、侵略90%、脆弱性:5%。
一方、こちらはニーマ。あるのはほぼ、脆弱性のみ主人公はこの少女。
ここから、主人公ニーマ視点に切り替わり、サバイバル・アクションゲームさながらの戦闘シーンが展開していきます。
ニーマの家の近くで激しい爆撃音が。窓の外には黒煙が上がります。
「とにかく隠れるんだ!」慌てる父の声に、ベッド下へと潜り込むニーマ。
間髪入れずに兵士が部屋のドアを蹴り上げて入ってきました。
息を潜め、兵士が出て行ったのを見計らって、部屋を飛び出します。
「目的:パパを探し出せ」彼女のタスクが画面に登場。
ニーマは隣りの部屋へで、父の血痕を発見。
兵士にみつかった!
少女の背後で兵士が叫びます。
彼女は恐怖のあまり、建物の外へ逃げ出します。
鳴り止まぬ銃声、激しい弾痕、耳元をかすめる銃弾。
その刹那、兵士の放った銃弾がニーマを襲いました。
画面右下の「HEALTH」メーターが赤色に反転。
同時に心的外傷を表わす左下の「TRAUMA」も上昇していきます。
激しい銃撃をかいくぐり、薬箱を発見。
「HEALTH」が回復していきます。
ところが、隣り部屋で捕虜となった父が銃殺される瞬間を目撃してしまうニーマ。
「TRAUMA」は最高潮に達し、点滅を始めました。
我を忘れたかのように駆け出すニーマの前には、折り重なるようにして倒れた人々。
泣き叫ぶ女性をふたりがかりで押さえつけ、レイプする男たち。
ひたすら足を動かし、走り、いつしか「TRAUMA」がレッドゾーンに達したところで、彼女はついに動けなくなってしまいました。
ニーマの視点からここで解かれます。
ゲームオーバー…。
紛争地域に暮らす子供たちへの支援を続ける、イギリスのNPO団体「War Child」が制作したこの動画は、単に戦争の残忍さを伝えようとしているだけではありません。
「救うべきは子どもたち」だと、団体はプレスリリースを通してこう伝えています。
「動画内に登場する医療用キットは、外傷を直すためのもの。
でも、トラウマ、つまり心に負った傷は、どんな救急キットをもってしても治すことはでません」
横たわり動かなくなったニーマの姿、暗転した動画の最後に「War Child」は、こんなメッセージを送っています。
「主人公のような子供たちの精神的な傷は、目には見えないもの。戦争・紛争によって甚大な影響を与えられる大半は子供たちです。彼らを救う人道支援は未だに3%未満であることを私たちは知らなければいけない」
「よくできたゲームのフェイク」として終わるのか、ニーマと同じ傷を抱えて生きる子供たちが、今日も世界のどこかにいることを意識するかは、我々、一人ひとりの考え方いかん。
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